令和のスキャンダル王・東ブクロが凄すぎた

今回、デカい声でお勧めしたいのが、テレ朝系で放送中のお笑い芸人・見取り図による冠番組「見取り図じゃん」。

先日行われた『逆境!!ベッドインGP』という企画に出演したさらば青春の光東ブクロが凄すぎるので、是非オタクにも見てほしいしなんならアイドルにも見てほしい。全人類見てほしい。東ブクロがモテる理由がわかるし多分これ好きな人いっぱいいると思う。これが詐欺師の手口である。(超褒めています)

 

tver.jp

 

 

内容としてはタイトルそのまま、「様々な逆境を前に、いかに女の子とベッドインまで持っていけるか?」というGESU&SUKEBEな即興演技を通して、2大スケコマシの見取り図・リリーとさらば青春の光東ブクロがいかにして普段カワイイ女にSAY YESと言わせて楽しくYAHYAHYAHしてるのかを解剖していくというもの。

東ブクロと言えば駆け出しのころ先輩芸人の嫁と不倫したり、息を吸うようにファンの子に手を出す令和の大スキャンダル王。リリーも、やり口はもう少し綺麗ではあるものの遊びまくっている色男である。

二人ともこれだけやり手だと、やっぱりそこそこ“被る”こともあるのか、別番組で「お前住之江の看護師行ったよな?」という会話をしていた。流石2大スケコマシという名は伊達ではない。いやどっちかというとその住之江の看護師が面白いけど

 

番組でも「参考になりすぎてTVerで1000万回再生いくやろこれガハハwww」みたいなくだりがあるのだが、本当にやり口がうますぎるので全人類見たほうがいい(2回目)し、自分はもう5億回は見た。

 

 

一本目は「自分の家で宅飲みしていたら女の子に『付き合う前にえっちなことはしたくない』と言われてしまう」というシチュエーション。これをどうやって切り抜けるか。
演技は女の子がソファー、男がベッドに座ったまま乾杯(いわゆるブルートゥース乾杯)するところから始まる。

 

女の子「ねえ宜隆くん。私たち付き合ってないし、今日はそういうこと、イヤだからね?」 

 

開幕即ジャブ打ちの女の子。出会って4秒で即NG。
男側からしたらその気満々、鼻の下伸ばしながら「いや家だし…ワンチャン…これは…あるよな!?」みたいなテンションなのでこんなこと言われたら図星過ぎて慌ててしまうところだが、ブクロはどう対応するのか。

 

ブクロ「えっ?その言い方やと、エッチすると思ってたん?wそんなこと一言も言うてへんやん」

 

いきなりカウンター発動。

女の子のジャブをかわして発言の裏をかいてくる東ブクロ。またこの言い回しが焦りゼロで、「今日は二人で飲むだけがメインですが?」という飄々としたスタンス。

確かにそんなことを言ってくる時点で、そしてブクロが梯子を外した時点で女の子のほうがスケベだよね、とマウントを取ることができる。もうここで女の子は一本取られているわけだ。

っていうかさ、実際こういう状況でわざとこんなことを口に出して表明してくる女の子は絶対確信犯だよな!いやもちろんバラエティーなのでアレですが。
だってこんなのスケベ界の上島竜平だよ。「押すなよ!絶対押すなよ!」とか言いながら押しまくった結果すごい笑顔で「押すなって言っただろ……♡」って言ってるから。こんなの全部計算で出来た誘い受けスケベだよ。本当に嫌なら警戒して家来ないだろ。スケベ上島オンナとかよく知らないけど全員抱いたし俺の横で寝てる。いやそれはさておき。

 

女の子「そんなことなかったんだけど…なんかごめん」
ブクロ「いやいやいやびっくりしたわー。俺全然そんなつもりなかったのに」
女の子「もう~」
ブクロ「わかった。エッチはあかんねんな?じゃあ…裸だけ見してよ

 

と思ったら急にぶっこんでくる東ブクロ。ミッキーがさっきまで「いやいや中の人なんていませんよ~w」という振る舞いをしておきながら急にストゼロを開けて隙間から飲もうとしている。おいおいおい今そんなつもりないって言ったじゃん。

と思いきや、ここからの畳みかけが鮮やかなのである。

 

女の子「え~やだよ恥ずかしいじゃん」
ブクロ「恥ずかしいなwそら嫌やわwでもエッチと裸見せるのどっちがマシ?」
女の子「え?」
ブクロ「エッチは嫌やけど裸ならええかなとか思うやろ?」
女の子「え~、でも恥ずかしい」
ブクロ「恥ずかしいな、でも裸より一枚脱ぐだけならまだマシやろ?」

 

おわかりいただけただろうか?

エッチから裸、裸から一枚だけ脱ぐ…とハードルを下げることによって「NO」と言えないよう、道をふさぎながら誘導している。
実際に映像で見ていただけるとわかるが、またこれがだいぶテンポよく喋っていて、「相手の出方を見ながら次の手を考えて……」とかではないのだ。もはや反射。息を吸うように誘導している。これが令和のスキャンダル王・東ブクロの手口である。えぐい。

これ、「Aはどう?」ではなくて「AとBはどう?」と聞くことでどちらかを選ばせるのは『ダブルバインド』、大きな要求を提示した後に小さな要求を提示してハードルを下げるのは『ドアインザフェイス』という心理学的にちゃんとした名前がついてる手法なのだけど、たぶん東ブクロはそんな名称知らなそう。この技を生きてる中で自然と身に着けてそう。怖い。先天性詐欺師じゃん。(超褒)

 

女の子「ちょっと寒いし、恥ずかしいし」
ブクロ「したら電気消すし、寒いんやったら布団入ればええやん」
女の子「でも付き合う前にエッチしないって言ってるよね?」

一旦ここで念押しする女の子。急に我に返りましたね。
そうだ!付き合う前のエッチなんてよろしくない!大人ならそういう誘惑もたまにあるだろうが、実際その誘惑に負けても誰も幸せにならない!
こういうブクロみたいな男となら尚更、都合のいい女に成り下がるだけである。知らんけど。

ただ、ここでダメ押しの東ブクロの一言。

 

「だから、エッチするとは言うてへんやん(笑)」

 

カンカンカンカン!!!!!!
東ブクロの勝利である。この流れでそんなこと言われても100%嘘なのはわかっているのだが、言い方の落ち着き方が凄いせいで、一番最初に取られたマウント状態から身動きが取れない。「あれ?疑ってる私がおかしいのかな?」と思わせてしまう。

ただ東ブクロ、“そういう”チャンスがある時って滅茶苦茶ヘラヘラしだす。スゲーわかりやすい。最後に「はい、」と言いながらベッドの上で待つ東ブクロの口元も、全然ニヤつきを抑えられてない。紳士のフリしたオオカミが舌なめずりをしながら待っているのが見え見えなのに、それに気づいたときはもう遅いのだ。あ~「赤ずきんちゃん」が「赤ずきんさん」になる瞬間だ。。。

 

 

いやこの企画自体、女の子の裁量もあるし、もうゴールは決まっているのだけど、それにしたってそのゴールにまで持っていく過程が上手い。てかバラエティだし面白く見せようとかじゃない。ガチ。
さすが、芸術的才能を持つ代わりに脳を下半身に支配されている東ブクロ。週刊誌に「ネタ10個くらいあります」と揺さぶられても「どれかわからん」と平気で言ってしまう東ブクロ
彼はまだ、芸人でよかったのかもしれない。これがホストとか接触できるアイドルだった場合、何人もの女の子を文字通り狂わせては人生を壊してただろう。

 

二本目の「週刊誌に浮気したのがすっぱ抜かれた時の対応」も滅茶苦茶上手いのだけど、まだ配信期間中なので是非映像で見てほしい。
東ブクロ、それからリリーも、「いかに相手の隙をつく・あるいは自分の隙を見せて、自分が主導権を握るか?」が上手い。正直2本目のほうが状況的にもリアルで参考になりそうなので、人の心を転がしたい人にはオススメ。(そんなヤツ、いる?)

 

リリーの「女の子のせいにしたら女の子のプライドが傷つく」「多分ブクロは相手の出方を見ながらいろんなルートを考えてて、リアクションによって舵取りしてる」というゲス解説もわかりやすくて面白かったし、後者に至っては実際ブクロも違う対応が返ってきた場合も考えてたらしくてマジで恐ろしい。

でも全体通して東ブクロは“東口宣隆”な反面、リリーはあくまでもリリーで、半分くらいフィクションだろうな~というのがまた良かった。ブクロまで行くとリアルすぎる。

自分は見取り図そこまで詳しくないのですが、リリーってブクロより蜃気楼というか、あまりにもミステリアスすぎて何もしなくても・言わなくても女の子が追いかけてきそうだなと思いました。いや有識者の見解求む。

 

あとダメなパターンのお手本(お手本?)として森田と盛山がやるくだりもあるのだけど、無茶苦茶過ぎて腹抱えて笑えたのでぜひ見てほしい。森田は小学生みたいだし盛山はギリギリセウトなボケをしている。

 

 

この番組、是非アイドルにも見ていただいて、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ参考にしていただきたい。
いや、どうしよう、これを見た純真無垢な推しメンが次の特典会で急にブクロムーブしてきたら。困るな。ちょっと今心理戦で勝てるかシミュレーションしますね。

 

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推しメン「あの、僕のチェキ券、いっぱい買ってくれませんか?」
自分「……いいよ♡」

 

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だめだチョロすぎて心理戦どころじゃなかった

 

 

tver.jp

 

15分番組でサクッと見れるし是非!