普通、素人集団がアイドルもどき7年もやってられないでしょ

※これは2019年夏のMeseMoa.パシフィコ横浜公演に向けて書いていた文章です。
恐らくもう一生書き上げることはないので、ほぼ手直しせず、途中の状態でアップします

 

 

 

「アイドルはある種の福祉だ」というような内容のツイートを以前読んだことがある。

アイドルという職業は、「人の心を癒したり、人を楽しませたりする」と言えば聞こえはいいが、結局のところ人間を相手にする仕事だし、楽しませるエンターテイナー側も人間。人間と人間が顔を突き合せればどんなに好意的な相手同士だとしても、傷つくことがまったくもって絶対に無いなんて言うことはありえない。人間同士なら、家族、兄弟、友人、恋人……どんな関係性であれ、多少なりとも相手に不満を持ったり、相手の些細な言葉に傷ついたりするものだ。現代のアイドルなんて特に、距離が近く直接オタクが話せるような感じのアイドルならさらにだと思う。そうじゃなくても今どきSNSで知らない人間から変なメッセージが飛んでくる時代だし。

人間の相手は難しい。世界には本当にいろんなのがいるから。今まで見てきた人生の中では出会ったことのないようなヤツなんてごまんといるから。想像もつかないようなヤツもごまんといるから。
例えば大多数の人はリンゴを赤、あるいは青だと形容する人はいくらでも出会ったことあるだろうけど、ネットの広すぎる海を見てるだけでも「リンゴは赤いから不謹慎!」みたいなよくわからない人もいれば「リンゴは紫にしか見えない!赤とかいう奴は馬鹿!」とかいうよくわからない人もいる。そもそも「りんごってバナナですよね」みたいなことを言い出すような、コミュニケーションとれない人なんていくらでもいる。
比喩がよくわからなすぎるが、まぁとにかく変な人は滅茶苦茶いるわけだ。


そんないろんな種類の人間のいろんな感情をぶつけられるアイドルはとにかく大変だろう、そちら側に立ったことのない自分でも容易に想像できる、そんな素人集団がアイドルもどきをはじめて5000人規模の舞台に立つまでの何も見えない険しい道のりをずっと歩いてきて……どうしてそんな難しい職業を選び、真っ暗な道を彼らは7年も歩き続けられたんだろう、

きっと仲間がいたからだと思う。

 

 

 

 

 

 

(この先を読むには課金くださってもいいですがまぁ多分読めませんよ)